JLPT(日本語能力) 予想問題
「N1レベル」2024年12月公開
問62 (文法(文の文法1) 問2)
問題文
彼女は努力した( )、結果が出なかった。
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問題
JLPT(日本語能力)試験 「N1レベル」2024年12月公開 問62(文法(文の文法1) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
彼女は努力した( )、結果が出なかった。
- あまり
- に際して
- ものの
- さえ
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この過去問の解説 (2件)
01
文章と文章をつなぐ言葉を選ぶ問題です。
2つの文章それぞれの内容をよく理解していれば、
正しい答えが見つかるはずです。
では、問題を確認してみましょう。
「あまり」は、「(前の文章の内容の)程度がすごいので」というときに使います。
「努力しすぎて結果が出なかった」では、文章の意味が通らないため、
この答えは間違いです。
「に際して」は、「~するときに」という意味で使います。
実際に行動をする直前の状態のときに使用します。
「努力をするときに結果が出なかった」では、文章の意味が通らないため、
この答えは間違いです。
「ものの」は、「しかし」や「けれど」と同じ意味で使います。
「努力をしたけれど、結果が出なかった」は、文章の意味が通っています。
この答えが正解です。
「さえ」は、「も」をより強調した表現です。
結果に意外性があるときに使います。
「でさえも」として使うときもあります。
「努力をしたも、結果が出なかった」では、文章の意味が全く通りません。
そのため、この答えは間違いです。
日本語にはたくさんの接続詞がありますが、間違えた接続詞を使ってしまうと、
文章全体の意味が通じません。
分からないものがあれば、調べて確認しておきましょう。
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02
この問題は、2つの文章を結びつける言葉を選ぶ問題です。
選択肢の言葉の意味と、2つの文章の関係に注目して解きましょう。
「あまり」には、「前の文章の程度が大きいので、その結果として」という意味があるため、不正解です。
「あまり」は、A「前の文章の感情・動作」 の程度が大きいので(~しすぎて)、 B「結果」となったということを表します。
今回の問題では、「彼女は努力した(A)」の程度が大きいので(努力しすぎて)、「結果がでなかった(B’)」とはいえないので、不正解です。
また、「あまり」は、「あまり…ない」の形で、
「たいして」「それほど」「あんまり」という意味を表す副詞にもなります。
「(ある出来事や事態)するときに」「(ある出来事や事態)にあたって」という意味があるため、不正解です。
例)外出に際して、注意を受ける。
名詞(=ある出来事や事態)の後ろにつけて使います。
「努力した」は名詞ではないため不正解であると考えることもできます。
「ものの」は、「逆接」の働きをもっているため、正解です。
「逆接」は、A「前の文章の事柄」 と B'「そこから考えられる行動(B)に反する行動」を結びつけるときに使います。
「ものの」は、「けれども」「そうではあるが、しかし」という意味を表します。
今回の問題では、A「努力した」のであれば、本来「結果が出た(B)」はずなのにB'「結果が出なかった」ので、逆接を使います。
A:彼女は努力した。
(B:彼女は結果が出た。)↔B’:結果は出なかった。
「さえ」には意味が大きく3つありますが、どれも合わないので不正解です。
①「…までも」という「並列・累加」の意味
例)雨だけでなく、雪さえ降りだした。
雨←+雪
②「…だって」「…すら」という「強調+推測」の意味
例)子どもにさえわかる
強調:こども
推測:もちろん大人はわかる
③「せめて…だけでも」という、「仮定」と一緒に使い、それだけで十分だということを伝える意味
例)これさえあれば大丈夫
仮定:~あれば
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