JLPT(日本語能力) 予想問題
「N1レベル」2024年12月公開
問61 (文法(文の文法1) 問1)

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問題

JLPT(日本語能力)試験 「N1レベル」2024年12月公開 問61(文法(文の文法1) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文で(   )に入る最も適切な文法要素を一つ選べ。
彼は疲れていた(   )、仕事を続けた。
  • だからこそ
  • もしも
  • にもかかわらず
  • ばかりか

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この過去問の解説 (2件)

01

文章と文章をつなぐ言葉を選ぶ問題です。

2つの文章それぞれの内容をよく理解していれば、

正しい答えが見つかるはずです。

 

では、問題を確認してみましょう。

選択肢1. だからこそ

「だからこそ」は、前の文章の内容を受けて、

結果的に後ろの文章の内容になったときに使います。

 

疲れていた結果、仕事を続けることはなく

この答えは間違いです。

選択肢2. もしも

もしも」は「仮に」という仮定を表現するときに使います。

接続詞ではないため、2つの文章をつなぐことはできません

そのため、この答えは間違いです。

 

 

選択肢3. にもかかわらず

「にもかかわらず」は、前の文章の内容では、

通常後ろの文章の結果が導かれないときに使います。

 

問題は、彼は疲れているから通常であれば仕事は終わりにするはずが、

そうではなく彼は仕事を続けたという意味なので、

「にもかかわらず」が適切に使用できます。

この答えが正解です。

 

選択肢4. ばかりか

「ばかりか」は、さらに追加するときに使います。

「(前の文章)どころか(後ろの文章)も」に言い換えることもできます。

 

このとき、「良いこと+良いこと」「悪いこと+悪いこと」のように

タイプが同じであることが、「ばかりか」を使うときのルールになります。

「彼が疲れている」と「仕事を続ける」は、内容もタイプも無関係であり、

この答えは間違いです。

まとめ

接続詞がうまく使えるようになると、文章の表現の幅が広がります。

日本語にはたくさんの接続詞がありますが、それぞれの意味をよく理解することが大切です。

分からないものがあれば、調べて確認しておきましょう。

参考になった数2

02

この問題は、2つの文章を結びつける言葉を選ぶ問題です。

選択肢の言葉の使い方と、2つの文章の関係に注目して解きましょう。

選択肢1. だからこそ

「だからこそ」は「順接」の働きをもつため、不正解です。

※接続詞「だから」を強調した形です。

「順接」とは、A「前に述べた事柄(理由)」B「そこから考えられる結果」を結びつけるときに使います。

 

「疲れていた(A)」とき、そこから考えられる結果は「休んだ(B)]です。

そのため、AとBを結びつけるときは「だからこそ」を使うことができますが、

B’「仕事を続けた」を結びつけることはできません。

A:彼は疲れていた。

B:彼は休んだ。

選択肢2. もしも

「もしも」は副詞です。副詞は文と文を結びつける働きをしないため、不正解です。

「仮に~だとすると…」という「仮定」の意味を表します。

※副詞「もし」を強調した形です。

選択肢3. にもかかわらず

「にもかかわらず」は「逆接」の働きをもっているため、正解です。

「逆接」は、A「前に述べた事柄」 B'「そこから考えられる行動(B)に相反する行動」を結びつけるときに使います。

「にもかかわらず」は文中で「…なのに」「…であるのに」、

文頭で接続詞的に「それなのに」「しかし」という意味を表します。

 

今回の問題では、A「疲れていた」のであれば、本来「休む(B)」はずなのにB'「仕事を続けた」ので、逆接を使います。

A:彼は疲れていた。

(B:彼は仕事を休んだ。)↔B’:仕事を続けた。

選択肢4. ばかりか

「ばかりか」は名詞や連体形につく言葉のため、不正解です。

「ばかりか」は、「…ばかりか~まで[も・さえ]」の形で使うことが多く、

「それだけでなく、さらに」「…どころか~まで」「そのうえ」という「並列・累加」の意味を表します。

 

 

 

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